
今回は、Gamesir「Tegenaria Lite」のレビューになります。
メーカーさんからの提供ではありません。
レトロな見た目に惹かれてついつい衝動的に買ってしまいました。
カラー展開は2色です。私はもちろんGrayを選択。
価格は3,299円 安っすー。
ちなみにAliExpressではさらに衝撃な価格
2,135円(執筆時)で購入することができます。
そしてコイン割を使えば...なんと1000円台で購入できます。
Gamesir TEGENARIA T3 Lite
— けんじろ (@IRIELIFE_420) June 25, 2025
コイン割で1175円。
レビュー中ですが、なかなかいいですコレ。金額の微調整にいかが?https://t.co/ujY8JpvsRU pic.twitter.com/mxwO8hQgrA
<画像はAliExpressリンク>
さてこれは安かろう悪かろうなのか、それともコスパに優れた製品なのでしょうか。
実際に見ていくことにします。レッツゴー!
スペック
公式サイトより引用
GameSir Tegenaria Lite Wired Symmetric Game Controller
- 超低遅延有線接続
- 高精度でドリフト防止:GameSir™ ホール効果スティック
- 1000Hzのポーリングレートで瞬時に応答
- クッション性と耐久性に優れたメンブレントリガーとボタン
- 微妙な振動を生み出すデュアル非対称モーター
- より多くのコントロールのためのマッピング可能な2つの戻るボタン
- 人間工学に基づいたデザインと滑り止めレーザー刻印テクスチャグリップ
- ゲームプレイを強化するターボ機能
| 接続: | 有線 |
| 対応プラットフォーム: | Switch、Android、iOS、PC、Steam |
| スティック: | GameSir™ アンチドリフト ホール効果スティック |
| トリガー: | メンブレンアナログトリガー |
| ABXYボタン: | メンブレン |
| Dパッド: | メンブレン |
| モーター: | デュアル非対称ランブルモーター |
| マッピング可能なボタン: | 2つの戻るボタン |
| ターボ機能: | あり |
| ポーリングレート: | 1000Hz |
| ソフトウェア: | GameSir Connect アプリ (コントローラーのテストとファームウェアのアップデートをサポート) |
| カラー: | レトログレー、セリーンホワイト |
| 製品サイズ: | 163*99*60mm / 6.42*3.90*2.36インチ |
| 正味重量: | 230g / 0.51ポンド |
| パッケージサイズ: | 167*65*135mm / 6.57*2.56*5.31インチ |
| 総重量: | 280g / 0.62ポンド |
| カートンサイズ(30個/カートン): | 520×345×310mm / 20.47×13.58×12.20インチ |
| カートン重量(30個/カートン): | 9.7kg / 21.38ポンド |
開封と中身
箱
シンプルですね。


同梱物
本体と、紙が2枚。

本体
では本体を詳しく見ていきます。
全体像としてはデュアルショックとスーパーファミコンのコントローラーが合体したようなデザインになっています。むしろスーファミコンの進化先という感じですね。
背面には2つの追加ボタンがあります。
基本的にこのコントローラーに搭載されているボタン類は、すべてメンブレンタイプです。

メンブレンタイプですが、ブニブニ感は弱めですね。"ポクポク"という小気味よい音で、押した時の指の感触が良いです。

十字ボタンも同じくメンブレンタイプ。4方向が独立していないタイプです。

センターにある「CAPTURE」と「HONE」のボタンは、ブニブニとした感覚があります。スーパーファミコンの「SELECT」「START」と同じような感触です。うーん、エモい。


中央の下側にはカラフルな「Mボタン」があります。このMボタンで設定を行います。

上から見るとこのようになっています。

本体とケーブルは、脱着することができない構造です。


片付けるときは、昔ながらのスタイルになりますね。んーこの感じ、やっぱりエモいです。

バンパーやトリガーも懐かしい感じです。


需要があるかは分かりませんが、PS系のフリークが装着可能です。

最後に重量ですが、231.5gとなっています。
ケーブル込みでこの重量はかなり軽いですね。

ソフトウェア・各種設定
GameSir Connectというソフトウェアが対応しているのですが、コントローラーのテストと、ファームウェア更新のみのソフトウェアになります。
Microsoft Storeからダウンロード可能です。
ソフトウェアを起動させ、コントローラーを接続すると、ファームウェアの更新がきていました。


ボタン配置などの詳細設定は、コントローラー単体で行います。
オンラインでマニュアルを見ることができます。
上記のリンク先より引用しています。


使用感レビュー
レビューにおける前提条件(私の重要視しているポイント)
コントローラーの評価についてですが、人によって重要視するポイントが異なると思います。私は、スティックの精度よりも、ボタンへのアクセスのし易さや、全体的な持ち易さといった、使用上の快適さを重視してレビューを行っています。
デザイン
大好きです。見た目で買いましたから。
高級感はありませんが、そこまでチープな印象はありません。
デュアルショックとスーファミのコントローラーを融合させたようなレトロなデザインは、懐かしさがありつつも現代風に仕上がっていると思います。
私がまさにその世代なので、ぶっ刺さりましたね。ですので、多少デザインへの評価が上振れしていることはご了承ください。
持ちやすさ
細身のグリップなので、とても持ちやすく、手が小さめの私でもめちゃくちゃ扱いやすいです。
背面ボタンへのアクセスは、L2R2に人差し指を乗せた状態で、ピタッと中指が背面ボタンの上にきますし、背面ボタン自体も押しやすいので、かなり使いやすいです。
形状的にも、普通に持ったときに自然に人差し指がL2R2に乗るので、そういう設計になっているのでしょう。

スティックについて
キャリブレーションを行った上で、Gamepad Testerを使ってみたデフォルト状態がコレです。

デッドゾーンを切り替えたあとの状態がコレです。

座標の値がそれぞれプルプル動いている状態です。
最小値を0にできていると思われます。
スティック自体の評価ですが、悪くないです。というか良いと思います。細かな計測はしていませんが、感度もそこまで低くないと思いますね(体感)。
滑らかですし、操作上における違和感はありません。
Gamesirのスティックですが、好きなんですよね。T4 KaleidやG7での操作感もとても良かったですから。
ゲームでの使用感
FPS(APEX)での使用になりますが、問題なく快適に使用することができました。なんせ軽くて持ちやすいので、疲れにくいです。
上位版のTMRスティックではなく、従来のホールエフェクトスティックが採用されているので、独特のフワつく感じ、フロート感はありますが、他のコントローラーのソレと同様なので、特に違和感は感じません。
そもそもでいうと、ホールエフェクトスティックよりAPLSスティックのほうがFPSに向いているという話は一旦おいておきましょう。好みもあるでしょうし。
背面ボタンが2つだけでいい人で、トリガーストップが不要な人には、いい選択肢になると思います。
トリガーストップがないことへの対策ですが、L1R1射撃にするのが手っ取り早いですね。
基本的にL2R2射撃が自然な持ち方なのですが、細身なのでL1R1射撃もかなりやり易いです。人差し指と親指の距離が近づくことで、親指の可動域が広がるので、エイムにも安定感が出ます。

ABXYボタンとL1R1ボタンの距離が近く、上下幅が小さいのでモンハン持ちもかなりやりやすく感じました。ただボタン自体が少し固めなので、指を滑らせて押すことは難しかったです。(これは私があまりモンハン持ちに慣れていないことも影響しています。)
Razer Wolvarine V3 TEと比較した画像です。

コントローラー自体の幅が少し広めです。手と手の距離が広がるので、肩こりには良いかもしれませんね。

総評
約3,000円で買えるコントローラーとしては、十分すぎる完成度です。コスパ大賞と言っても良いです。
背面ボタン2つさえあればいいという方にオススメできます。
また、子供用の有線コントローラーにもちょうど良いかもしれませんね。
分解・改造
先程L1R1射撃にしてしまえば良いと書きましたが、トリガーストップがあれば、より自然な持ち方ができると思いますので、振動除去と合わせて分解・改造していきたいと思います。
分解
背面にある4つのネジを外します。

下側のシェル内はこのような状態になります。

上側のシェルと基盤はこの様になっています。

スティックモジュールはGamesirのものを使用していました。

サムスティックの穴の形状は縦長です。

Xbox Oneの形状なのでSCUF Instinctのスティックと互換性があります。

振動除去
振動モーターはコネクタ式ではなく、直接基盤に"はんだ"付けされています。

チョキンと切って取り外すだけです。
注意点としては、振動モーターを取り外すと、コントローラーの設定を行うときに、振動でのフィードバックが得られなくなることですが、LEDランプで確認できるので特に問題はありません。


トリガーストップ取り付け
例によって、ゴム片と強力粘着テープで固定します。
私は、再キャリブレーションや、トラブルなどに備えて、完全に固定しないことを推奨していますので、粘着テープを使用しています。
ゴム板を適当にカットして、以下の画像のように設置します。
それだけです。

完成
あとは、元に戻して完成です。
振動除去を行ったので、重量は測ってみます。

脅威の181.2g!
これ、ケーブル込みの重さですからね。
ケーブルが約30g程度ですから、実際のコントローラー本体の重量は約150gになります。
今ここに、激軽コントローラーが誕生しました。
まとめ
ということで、今回はGameSir 「TEGENARIA Lite」をレビューしてきました。
背面ボタン2つを搭載しつつ、ホールエフェクトスティック、ポーリングレート1000Hzという最近のトレンド機能をしっかりと抑えたコントローラーが約3000円で購入できるのは、凄いことです。コントローラーの進化を感じますね。
振動除去を行えば、約150gの超軽量コントローラーになりますし、コントローラー改造の入門としてもいいと思います。
高機能なBlitz2やVader 4 Pro、Wolvarine V3 などの1万円を超えるコントローラーと比較するのは、ナンセンスです。
エモーショナルな気持ちを湧き立てるレトロな見た目、そして必要十分な機能を備えたコスパ抜群、いやコスパの化け物コントローラーに仕上がっていると思います。
かなりオススメのコントローラーです。
手が出しやすい価格ですので、あまり深く考えずに買ってみてください。
「え?これでいいじゃん。」と思う人も少なくないでしょう。

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※追記(2025/08/15)
8BitDoのPro 3のレビューを投稿しました。こちらも同じようなレトロな見た目のコントローラーです。よろしければ、こちらも御覧ください。













