今回は、EPOMAKERから発売されているメカニカルキーボード「 DynaTab 75X」のレビューをしていきたいと思います。
案件ではありますが、忖度なしにレビューをしたいと思います。
開封と中身
箱
可愛い箱ですね。
同梱物
USBケーブル、プラー、取扱説明書
本体
ドット液晶の存在感がすごいです。
背面には、2段階のスタンドが付いています。シンプル。
USB接続部はこんな感じ。
接続切り替えのスライドスイッチと、液晶パターン変更スイッチもありますね。
フタを開けると、USBドングルが収納されていました。(※技適未対応)
サイズ
縦幅181mm、横幅345mm、高さ42mm
液晶部分が大きので、全体的にも大型化しています。
前回レビューしたTH80-Xと比較すると、横幅は大体同じですが、縦幅はかなり違いますね。
厚さも結構分厚く感じます。
重量
1071.0g 約1kgですね。筐体の大きさの割には軽いです。持ったとき「軽っ!」と思いましたから。
ドット液晶
液晶の右側のボタンで切り替わります。10パターン用意されています。
スイッチ・キーキャップ
EPOMAKERのWisteria Tactileです。
キーキャップは、PBT素材です。しっかり作られていますね。印字が透過するタイプです。
単体発売されているこれと同じですかね?
ソフトウェア
RT100やTH80-Xと同じソフトウェアですね。
ダウンロードはこちらからできます。
自分好みに設定できます。
液晶に表示するドット絵を自作できますね。
使用感レビュー
デザイン
まずはデザインがいいですね。昔のワードプロセッサー(通称ワープロ)を彷彿とさせるレトロなデザインと、派手なカラードット液晶の組み合わせは個人的にはアリです。
筐体としては、プラスチック素材を中心に作られているため、大きさの割に本体重量が軽いです。キーボードというより"箱"という感じです。多少のチープさは感じますね。
このデザインが受け入れられるかどうかで、このキーボードの評価は変わるのでしょうね。
液晶部分に関しては、遊び心があって良いですね。たくさんのパターンがありますし、ソフトウェアで自分で好きなように表示させることも可能ですし。私は結構好きでした。
打鍵感・打鍵音
Wisteria軸がめちゃくちゃいいですね。軽い押し心地で、タクタイル軸のスコッと抜ける感覚が、打鍵していてとても気持ちが良いです。
本体がプラスチック筐体で、内部の空洞が結構あると感じられる「ポコポコ?」、「コポコポ?」というような響きがあるのですが、嫌な感じはなく、レトロな雰囲気にとてもマッチしていると思います。
Wisteria軸との相性も良いように感じました。小気味いい音ですが、音量は大きめなので、注意は必要です。
▼打鍵音を収録しておきました。
愛用しているRT100に打鍵音は似ています。動画収録はしていませんが、試しに一部分をGateron Redに交換して打鍵音の比較をしてみましたが、非常によく似た音でした。
DynaTab 75Xの方が、内部の空洞がある(私が勝手に思っている)ため、若干低い打鍵音でしたが、音質的にはほぼ同じでした。
ケースの素材や内部構造が似ているでしょうかね。キーキャップも同じようなものを使用しているので(RT100も似たようなキーキャップに変更済み)余計に似たのでしょう。
▼打鍵音動画の完全版です。
気になるポイント
① 筐体が安っぽい?
チープと言われればそうかもしれません。ですが、私はそれを含めて好印象に思っています。気になる人はいるでしょうね。
② 液晶が傷つきやすいこと
ホコリを取ろうと服でスッと撫でると、線の跡がついてしまいました。GameDacの液晶の傷つきやすさをイメージしてもらえると良いと思います。何か保護シートを貼ったほうがいいかもしれません。
③ 技適問題
やはりEPOMAKER製品全てに通じるものですが、技適取得していないことですね。せっかく無線接続に対応しているのに、日本国内で利用できないことが勿体なく思います。
TH80-Xのレビュー記事でも記載しましたが、EPOMAKERさんから「対応に取り組んでいます」との返信を頂いているので、今後に期待したいところです。多くの日本人が喜ぶと思います。
④ Wisteria軸に関して
キーボード自体に関してではないのですが、キーキャップを取り外す際に、キースイッチが一緒にくっついて外れます。外れる確率は80%くらいあります。しっかり装着できていることは良いことですが、キーキャップ交換がスムーズにはできませんでした。いいスイッチだとは思います。
カスタマイズ
今回は本体のカスタマイズが不要ですね。
レトロな雰囲気にの中に、現代風のデザインの質の高いキーキャップ、気持ちの良い打鍵感と打鍵音が上手く噛み合っていて、コンセプトを含めて、トータルの完成度が高いように感じました。
カスタマイズするところと言えば、液晶ぐらいでしょうか。横長のドット絵といえば。。。
パチスロ名機のキングパルサーしかないでしょう。
アニメーションも作成できますが、そこまではやらないでおきます。
まとめ
総評
DynaTab 75Xのレビューをしてきました。コンセプト的にとても完成度の高いキーボードになっていると思いました。
このキーボードの評価が分かれるであろう最大のポイントは、「搭載されたドット液晶部分に価値が見出せるかどうか」でしょうね。「イケてる!」と思うのか、「無駄なもの」と思うのかで大きく変わってくるでしょう。
「無駄なもの」と思う方にとっては、上下の幅が増えてデスクの占領スペースが増えるだけでしょうし、デザイン的にも気に入らないでしょうね。
私は遊び心があるキーボードだと感じて、好意的に思いましたし、実際とても気に入っています。
個人的に、おすすめしたいキーボードだと思います。
購入先なのですが、日本のAmazonでは取り扱いされていないため、EPOMAKERのストアサイトでの購入になります。
▼EPOMAKER販売サイト▼
日本のAmazonで販売されたら、結構人気出るような気がするんですけどねぇ。動画映えしますよコレ。
#追記
Amazon.jpでも取り扱いが開始されています。
裏話的なもの
実は、EPOMAKERさんからこの製品を送って頂くのが、在庫不足により発送時期が1ヶ月ほど延期されていて、私の興味も薄れてしまっていたんですよね。
「他の製品に変えて貰っていいですか?」と、メール送信したすぐに、入れ違いで発送連絡が来てしまい、正直、意欲を持ってレビュー記事を書けるかどうか、とても不安に思っていました。
しかしながら、実際に手にとって見ると、とても完成度の高いキーボードになっていて、製品の変更しなくて良かったと思いました。
余談的なもの
EPOMAKERさんから、引き続きレビュー作成の依頼・提案を頂いております。この記事を投稿してから考える旨を返答していますが、多分やらせて頂くかと思います。気にある製品はいくつかあるので、少し考えたいと思います。