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【キーボードレビュー】EPOMAKER TH40は持ち運びに最適な超コンパクトキーボードだった!打鍵感もイイなんてズルい!

EPOMAKERの40%配列キーボード「TH40」をレビューしていきたいと思います。

EPOMAKERさんから商品提供を受けています。EPOMAKERさん、ありがとうございます。案件ではありますが、いつも通り忖度なしのレビューをしたいと思います。

 

けっこう攻めた製品を出してきましたね。

特に日本においてはJIS配列が一般的で、ある意味ガラバゴス化しているわけで、US配列でかつ40%配列というのは、かなりマニアックな製品として分類されるでしょうね。

自作では見かけるものの、メーカー製というのはけっこう珍しいのではないでしょうか。

 

Amazon.jpでも取り扱いがありますが、人気が高いようで、売り切れが続いています。定期的に在庫が復活しているので、狙っている方は、在庫を見つけた場合は、迷わずポチりましょう。

 

公式サイトの方が、少しだけ安く購入することができますし、予約することも可能です。

Epomaker TH40(公式ショップリンク)

 

それでは、40%配列のコンパクトモデルということで、どんなキーボードになっているのか、早速見ていきたいと思います。レッツゴー。

 

 

スペック

軽量の40%配列キーボードで、有線接続、2.4Ghz無線接続、Bluetooth接続に対応。小型ながらガスケットマウントを採用しています。以下の表には表記されていませんが、VIAに対応しています。

公式サイトより引用)

 

開封と中身

パッケージデザインを統一したのでしょうか。MS68と同様のデザインです。シンプルで好きですよ。

 

付属品

キーキャッ&スイッチププラー、USBケーブル、USBドングル、予備スイッチ、取扱説明書

取扱説明書はオンラインでも見ることが出来ます。

 

本体

コンパクトボディですね。アクセントカラーのオレンジがいい感じです。

 

重量は448.8g 軽いですね。

 

ストラップが付いているので、持ち運びの際は重宝しそうです。

 

背面はスタンドがあるだけで、シンプルな構造ですね。

 

スタンドは1段階のみ

 

上部には接続モード切り替えスイッチがあります(※技適未対応)

 

キーキャップの品質は良いと思います。

厚みは1.6mmでした。十分な厚みですね。

 

スイッチ・軸はWisteria Linearです。

このWisteria LinearにはV2もあるので、できればV2を付けていて欲しかったですね。

違いはLEDディフューザーの有無だけのようですが。。

 

ソフトウェア

VIAに対応しています。JSONファイルはこちらからダウンロードできます。

 

 

使用感レビュー

打鍵感・打鍵音

正直、そこまで期待はしていなかったのですが、いい意味で裏切られましたね。なかなか良いと思います。

スムーズな打鍵感で、カタカタと小気味よい音がします。系統的にはカタカタ系ですね。気になるのは最上段(Tabの列)だけ、少し乾いた音、プラスチックさを感じるチープな音がしますね。ケース素材の音が伝わっているように思います。

ガスケットマウントの構造上、外側と内側で差が生じるのは仕方のないことですが、少し音の均一性に欠けているように思います。

⇒キーキャップをすべて外すと原因がわかりました。

4箇所でPCBやプレートを固定していて、おそらくこれがガスケットマウントのクッション性を低下させていて、ケース素材の音も反映されやすくしてしまっているのでしょう。

PCB下のフォームを取り除いたり、ネジを外したりすれば、多少の改善は見られるかもしれませんが、ケースが硬くて壊れそうだったので、今回はやめておきました。

 

それから、MS68のレビュー記事でも述べたように、やはりWisteri Linearのバネ鳴りが気になりますね。今回はスプリングだけルブしてみましたが、これでも十分に改善しました。


▼打鍵音を収録しています▼

 

40%配列について

キー数が少ないので、身体で覚えるまで少しだけ苦労しました。慣れてしまえば問題はありませんが、最初は誤タイピングが続きましたね。

特に矢印キーです。

私はブログ記事作成時には矢印キーを頻繁に使うので、デフォルトで存在しないのは少し使いづらさを感じました。Fnレイヤーで矢印キーが設定されているので、Fnキーを押すことをうっかり忘れてしまいまいますね。
できれば矢印キー周辺の配列は、こういう配列の方が良かったですね。というか全体的にこちらの方が理想的。(参考:idobao IDI42)

VIAでカスタマイズできるとはいえ、矢印キーはキレイに並べて配置したいところです。

 

あと気になったのは、左側の配列。

ESCがなく、Tabが最上段に。そしてCapsLockがデカデカと存在します。ここに関しては、VIAでキーマッピングを変更できますし、慣れてしまえば特に問題はなかったです。むしろESCキーではなくTabキーになっていることは、効率的で良いと思いました。

でも、問題はその下です。「Shift」が短いので、普段の感覚で、左手小指を使って左Shiftを押そうとすると、そこには「?/」がいます。「?/」は道に迷ってしまったのでしょうか。

んー特殊すぎません?これ。私の経験不足ですかね?

 

しかし、私は気付いてしまったのです。

「ここに矢印を配置できるじゃないか・・・」と。これは次項でカスタマイズします。

 

カスタマイズ

このキーボードのコンセプトは、持ち運べるメカニカルキーボードでしょうから、打鍵感・打鍵音も重要ではあるものの、最も重要なポイントは携帯性であろうと思います。

ということで、持ち運びに特化したカスタマイズをしていこうと思います。

ペアとして使用するモバイルデバイスはWindowsではなく、Chromebookです。未だに愛用しているHPのX2 11というモデルです。過去にレビューしていますが、キーボードカバーが短所でした。安定感がなく、ペチペチとした打鍵感なので、改善したいと思っていました。

TH40をキーボードカバーに置き換えることを目指してやっていきます。

 

静音化

まずは静音感ですね。Wisteria Linearは良い音がなるのですが、持ち運び用としては、打鍵音が大きすぎるので、静音性が高いスイッチに交換します。

今回はTH40と一緒に、Nude Rosa Silent Switchを送って頂きました。

スペックはこの様になっています。

AliExpress EPOMAKER Storeより引用)

 

箱から出してスイッチのみでテストしてみると、やはりスプリングの擦れる音が少し気になったので、これもしっかりと対策しておきました。スプリング以外は擦れる音はなくとてもスムーズでした。

 

キーマッピングの最適化

とりあえず設定したのが以下になります。

レイヤー0

 

レイヤー1

 

レイヤー2

 

元々設定されているレイヤー1は最上段だけFキーに変更しておいて、右側にFn1(3)配置し、Fn2(3)を中央に設置しました。こうすることで左手親指を押すことでテンキーと記号を呼び出せるようになりました。

とりあえずの設定なので、これから使っていく中で最適化していきたいと思います。

 

キーキャップ交換

持ち運びした際に、リストレストが不要になるようにロープロファイルのキーキャップに交換します。使用するのは2つです。レイヤーを分かりやすくするための2色構成です。

 

レイヤーに合わせて取り付けてみました。けっこう気に入っています。

 

 
 
 
 
 
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重量がほんの少しだけ軽くなりました。

 

コイルケーブル

技適未対応のため、日本国内では有線利用しかできないので、伸縮式のコイルケーブルをセットして完成です。

※このケーブル、伸縮可能なコイル型のUSB C to Cケーブルで、片側がL字になっている珍しい貴重なケーブルです。色々探して、これしか見つからなかったです。価格も999円と安価ですし、車載用充電ケーブルとしてもおすすめです。

EPOMAKERさん、これに似たカッコいいケーブルを作ってください。

 

使用感レビュー(カスタマイズ後)

携帯性・操作感

薄いキーキャップを採用したことで、スッキリとした見た目になり、厚みが減ったことでバッグに入れやすくなりました。

左下に設定した矢印キーですが、右手でスタイラスペンを持ちながら作業する時にかなり使いやすくなりましたね。デフォルト配列の違和感を改善しようとして閃いた配列でしたが、うまくハマりましたね。

一応、スタイラスペンを使用しない場合でも使えるように、Fnレイヤーにキーボード右側矢印の設定も残してあるので、タイピングメインの時にも違和感なく使用することができました。

 

打鍵感・打鍵音

非常に静かになりました。Nude Rosa Silent Switchが良い働きをしています。

スムーズですし、スプリングが21mmあるので、クッション性が高くなっていて、指に気持ちの良いレスポンスが返ってきます。

以前に使用したことのあるSea Salt Switchでは、メンブレンのようなブニっとした感覚が強くありましたが、 Nude Rosa Switchはそれが少なく、通常のリニアスイッチのような感覚の打鍵感で、その上静かであるという、オフィス環境で使うのに最適なスイッチだと思いました。

打鍵音の均一性が低いので、底打ち音が大きくなっているキーがいくつかありました。スイッチを交換して見ましたが、変わらなかったので、筐体自体の構造上の問題だと思います。そこだけが少し気になりました。

▼打鍵音を収録しています▼

 

ロープロファイルスイッチを使用すれば、よりスリムになると思いますが、キーストローク短くなってしまうので、気持ちよさが減少するかもしれませんね。今後、機会があれば試してみるかもしれません。

 

気になるポイント

①配列が少し特殊であること

人によっては使いにくさを感じるかもしれません。

 

②スイッチのスプリングへの潤滑が少し不足している

EPOMAKER製のスイッチ全般に言えるかもしれませんね。スプリングをオイルの沼にどっぷり浸けていて欲しいです。

 

③技適未対応

持ち運び用端末ですから、是非とも対応してもらいたいところです。申請されておられるようなので対応が楽しみですね。

 

まとめ

今回は40%配列キーボード「TH40」をレビューしてきました。

一般的にはマニアックなキーボードだと思われますので、万人におすすめはできませんが、外出先でも快適にタイピングしたい方や、タブレット用キーボードを探している方におすすめできると思います。

ただ単なるコンパクトな持ち運び用ということだけでなく、気持ちの良い打鍵感を備えた、総合的に満足できるキーボードに仕上がっていると思いました。

気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

(個人的な要望)

このTH40が最初からロープロファイルキーボードとして作られていたら、もっと良かったと思いますね。軽いですが、持ち運ぶには少し分厚い気もします。

EPOMAKERさんには、薄型ロープロファイルキーボードを作って欲しいところです。NuphyやLofleeがとても流行ってますし。

TH40がけっこう攻めたキーボードだったので、アリス配列や分割型などの発売も期待したいところです。