今回は、EPOMAKER P75のレビューになります。
発売前から「CIDOOに似た打鍵音がする!」と思い、とても気になっていました。
これめちゃくちゃ期待してる。
— けんじろ (@IRIELIFE_420) July 24, 2024
打鍵音がCidooっぽいんよね。硬質な音が大好物。 https://t.co/P5lSmmU3gd
Amazon.jpや公式サイトで購入することが出来ます。
17,393円で10%オフクーポンを使えば、15,654円です。(投稿時:2024/08/28)
軸はWisteriaのみですね。
公式サイトはこちら⇒Epomaker P75 $99
スペック
(公式サイトより引用)
開封と中身
箱
シックなパッケージですね。
付属品
キーキャップ&スイッチプラー、六角レンチ、USBケーブル、交換用キーキャップ、予備スイッチ、取扱説明書
本体
今回はシルバーモデルを選びました。とても美しい仕上がりです。
背面はシンプルですが、ロゴが刻印されており、高級感も感じられます。
上部には、USB接続部と接続切り替えスイッチ、無線ドングルが格納されています。
技適未対応です。
横から見ると、アルミ加工の"クビレ"がアクセントになっていて、カッコいいです。
ノブもアルミ材質で、質感が高いです。
ノブの下には特殊キーが3つ配置されています。
背面ケースの中身もとてもキレイな仕上がりで、細部まで丁寧に製造されていることがわかります。
中身ですが、5層で構成されています。
PCBは分割スペースバーには対応していませんでした。
キーキャップは、バリもなく、良い品質だと思います。
厚さに関しては1.3mmで、少し薄めですね。
スイッチ・軸
EPOMAKER Zebra Switchです。単体でも100PCSで3500円と、とても安価で入手できるリニアスイッチです。
ソフトウェア
ソフトウェアは特徴的で、PCにインストール不要でブラウザ上で動きます。
ちゃんと日本語に対応しています。
何となくVIAに似ていますが、中身はけっこう違いますね。
使用感レビュー
デザイン・機能性
シンプルで洗練されたデザインなので、万人に受け入れられると思います。アルミの加工精度が高く、品質が高いので高級感も感じられます。
配列に関しては、矢印キーが独立しているのが良いですね。特殊キーも3つしかありませんが、これも独立しているので使いやすいです。
打鍵感・打鍵音
カチカチと硬めの打鍵感です。金属筐体ならではの硬さを感じます。ガスケットマウントになっていますが、どちらかかというとクッション感は控えめですね。
Zebra Switchが特徴的で、リニア軸なのにどことなくタクタイルのような感覚があります。
スムーズなのですが、初動で重たさを一ほんの一瞬感じ、そこから底までスコンと指が落ちるような感覚があります。それに合わせてパチパチと底打ち音が大きくなるので、タクタイルのような感覚になるのでしょうね。打鍵していて、なんとも言えない気持ち良さがありますね。
キーキャップは薄めですが、筐体やZebra Switchとの相性が良いためか、チープさを感じません。
打鍵音に関してですが、カタカタとコトコトの中間のような音で、音域は高めの打鍵音です。非常に聞き心地が良いので、打鍵していて気持ちが良いです。Zebra Switshの特徴的な打鍵感と合わさって、とても爽快なタイピング体験ができます。
EPOMEKER製スイッチはバネへのルブをしたほうが良いと、過去に何度か記載したことがありましたが、今回のZebra Switchでは気になりませんでした。
比較的新しいスイッチなので、潤滑工程が変わったのかもしれませんし、私の手元に来た個体が優れていたのかもしれません。またバネ鳴り音と打鍵音の音域が近いために気にならないのかもしれません。
いずれにせよ、打鍵音に違和感はありませんでした。完成された打鍵感、打鍵音であると思います。
▼打鍵音を収録しました▼
ソフトウェアに関して
ブラウザ上で完結するため、PCへのインストールが不要であることは良いことだと思います。ですが、「それならVIAでいいのでは?」と思ってしまうのは私だけではないでしょう。
ソフトウェアはVIAに似ているものの、異なるものなので、慣れる必要があります。
基本画面では、各キーにマウスオーバーしなければ、現在設定しているキー設定を見ることが出来ませんので、どこに何が設定されているのかが、分かりにくいです。
レイヤーに関してはWindows/Macにそれぞれ通常レイヤーFnレイヤーの2つしかありません。
Fnキー自体がデフォルトの位置にしか設定できないのも良くないです。
Specialの項目でAnyキーがないので、MO、TT、TGなどのレイヤー移動キーが設定できませんし、キーコンボなどの設定もできません。カスタマイズ性が低いように思います。
EPOMAKERとしては、新しい試みとしてのソフトウェアだと思いますが、柔軟にカスタマイズできる思って購入した方は、ガッカリするかもしれませんね。
ただ、現在はV1.0ということなので、今後のアップデートで良くなっていくだろうと期待しています。
カスタマイズ(スイッチ交換)
今回はP75と一緒に、Jade Blossom(52g)を送って頂きました。このスイッチは43gも選択することができます。
デフォルトのZebra Switchで、すでに完成された打鍵感・打鍵音だったので、交換する必要ではなかったのですが、EPOMAKERさんに私の要望に応えて送って頂いた経緯もありますので、試すことにしました。
打鍵感・打鍵音
Jade Blossomいいですね!試して良かったです。
押下圧が52gなので少し重くなったことと、打鍵音量が抑えられたことで、大人のキーボードになった印象です。
例えるなら、雪だるまを作っていたアナから、クリストフと恋に落ちたアナになったという感じですね。大人になったアナにも、お転婆要素が残されていますよね。そんなイメージです。(伝わります?笑)
基本的な硬質で軽快な打鍵感を残しつつも、落ち着いた雰囲気を加えてくれました。
Jade Blossomはとてもスムーズで、擦れ音やバネ鳴りなどのノイズは気になりませんでした。しっかりと潤滑されていました。
これまでのEPOMAKERのキーボードレビューにおいて、スイッチの潤滑不足を指摘することが多かったので、神経質なレビュワー(私)に対して、慎重に検品して、送付してくれたのかもしれませんが(冗談です)
ともかく、とてもスムーズに打鍵できるので気持ちが良いです。Zebra Switchの元気の良い打鍵音も良かったのですが、私には少し賑やかすぎたので、Jade Blossomへの交換は、個人的に良い選択だったと思います。
▼打鍵音を収録しました▼
まとめ
気になるポイント
・ソフトウェアが未完成
上記したように、カスタマイズの柔軟性が低いです。今後に期待です。
・技適未対応
対応を待ちましょう。
・キーキャップの薄さ
筐体やスイッチとの相性が良かったので、問題はありませんでしたが、もっと深い音にしたいのであれば交換すると良いかもしれません。
おすすめかどうか
めちゃくちゃオススメです。
ソフトウェアが未成熟である点を除き、他の面においては非常に完成度の高いキーボードになっていると思います。
購入して、箱から出してすぐに気持ちの良いタイピングをすることができます。
正直、打鍵音に関しては、過去最高の完成度かもしれません。私の好みにバッチリハマりました。
これが15000円程度で購入できるのは破格だと思いますね。確実に価格以上のユーザー体験ができると思います。
打鍵音がCIDOOに似ているので、CIDOOのレトロな見た目で購入を躊躇していた方にもオススメできますね。
個人的ランキングでは?
個人的なEPOMAKERキーボードランキングでは、今回のP75が2位になりました。
先ほどめちゃくちゃオススメしたので、「1位ではないのか」と思われるかもしれませんが理由があります。
個人的な打鍵音の好みとしてはP75は1位ですが、ソフトウェアの未熟さや65%を好む私にとってはMS68が1位ということです。
打鍵音のP75
総合力のMS68
という感じですね。
あれっ?・・・ということは、65%配列のP65が発売されると…。
EPOMAKERさん、P65を作ってくださーい!😁
ということで、今回はEPOMAKER P75のレビューでした。
このレビューがキーボード購入の参考になれば幸いです。
※最近、デスクの上を複数のキーボードが占領するようになったので、FLEXISPOTのキーボードトレイを取り付けました。デスクスペースが確保できて、その上ゆったりとした姿勢でタイピングできるようになりました。おすすめ。