
やばいコントローラーがきました。
「ZD Ultimate Legend」です。
FlydigiでもGameSirでも、BIGBIGWONでもありません。
ZDという、これまた中華メーカーのコントローラーになります。
▼公式サイトはコチラ▼
スペックはモリモリです。
- TMRスティック
- 追加ボタン8つ(背面4、ショルダー2、スティック横2)
- トリガーストップ(マウスクリック)
- ポーリングレート3000Hz
- モジュール交換式
- サムスティック交換
もうこれだけでお腹いっぱいですね。
それでは詳細レビューをする前に、結論から言いましょう。
最強です。即ポチしてください。
価格は約10,000円。コスパも最強です。
↓画像はAliExpressリンクです↓
とは言ったものの、ただ一点だけ重要な注意点があります。
それは技適認証を受けていないということですね。これについてはソフトウェアの項で記述していますので、確認しておいてくださいね。
それでは、詳細について見ていくことにします。レッツゴー!
開封と中身
箱
技適マークは印字されていません。購入前に少しだけ期待していたのですが、やっぱりなかったです。残念。


付属品
USBドングル、USBケーブル、交換用十字キー、標準サムスティック、交換用ボタン、取扱説明書

交換用の十字ボタンが4つもありました。一番右のモノは、スティック化するタイプで、オリジナリティありますね。おもしろい。

ちゃんとサムスティックが取れます。

取り付けるとこんな感じになります。

これ実は見た目だけではなくて、アプリで、アナログスティックと十字キーを入れ替えることができるので、PS系のスティック配置としても使用できるようになります。
擬似的にではありますが、二刀流ができるのが良いと思います。
サムスティックは標準のものです。これがスタンダードなのでしょう。

先程の十字キーのサムスティックと合わせると合計3つのサムスティックが同封されていることになります。
フリーク事情は、プロフリークがいい具合に装着できましたが、他のPS系フリークは若干緩いですね。使え得ないことはないですが、回ることもあるので両面テープなどで固定したほうが良さそうです.Xbox系がしっかりハマりますね。

本体
お待ちかねの本体です。じっくり見ていきましょう。
買う前はデザインが微妙だと思っていましたが、実際に手元でみるとそんなことないですね。質感が格好高いので、チープな印象は受けません。

注目ポイントはこの▼です。

これ、デザインではなくボタンなんですね。買う前は気付きませんでしたね。この位置に配置するのは面白いアイデアですね。
背面には追加ボタンが4つ。内側がドームタイプ(タクトスイッチ?)で外側がボタンタイプ(マウスクリックタイプ)です。
黒い部分はザラザラとしていて、滑り止め加工になっています。


内側のドーム型のパドルは、引っ張れば外れます。

背面ボタン2つにすることできます。

上部にはショルダーボタンがあります。

角度を変えて撮ってみました。

フェイスプレートを取り外すことができます。デフォルトでは透明のものになっていますが、どうやら今後色がついたものが発売されるようです。(Redditでの情報)

フェイスプレートを取り外すと、このような状態になります。

ABXYボタンは付属の取り外し工具を使って交換することができます。

それぞれのボタンがコントローラーの傾斜に沿った形状をしているので、配置を変更する場合は付属していた交換用ボタンを使用する必要があります。


スティックモジュールの交換が可能です。
爪を外側に押すことで簡単にモジュールを外すことができます。

中の基盤にはんだ付けしてあるだけなので、基盤さえ生きていれば、スティックモジュールだけ取り寄せて、付け替えることもできますね。

サムスティックを取り外せるので、Scufのサムスティックを取り付けることも可能です。

今回は交換用モジュールを2つ購入しています。ALPSとJS13 Proです。
こちらで購入しました。(AliExpress ZD Global Store)

左がJS13 Pro、右がALPSです。

JS13 Pro

ALPS

最後に重量ですが、299.5gです。そこそこ重量がありますね。

ソフトウェア
現在のところPC用はなく、モバイルアプリ(Android、iOS)のみが提供されています。一応10月頃にPCソフトが提供されるとの情報もあります。(Redditより)
ダウンロードはこちらから。
※注意点
モバイルアプリとの接続はBluetoothでの接続になりますが、この製品は技適未取得なので、そのまま無線接続することは違法になります。
今回、私は技適の特例制度を申請して使用しています。
総務省 電波利用ポータル|その他|技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/exp-sp/
アプリの画面
ホーム画面です。
技適は未取得なのですが、ちゃっかり日本語対応されています。これは後々本格上陸の可能性がありますね。

【設定一覧】
かなり細かく設定することができます。

【コントローラ設定】
プロファイルは4つ保存しておくことが可能です。
【ボタンマッピング】
標準ボタンのマッピングが可能です。キーボードやマウスを設定することができるのが優秀ですね。
それぞれのボタンは無効化すること(ボタン設定しない状態)はできませんが、何にでも変更できるので、使わないキーボードキーでも設定しておくことで対策はできそうです。
背面やショルダーの追加ボタンは、マクロの項目で設定します。

【トリガー設定】
デッドゾーンの設定が可能です。

【ジョイスティック調整】
デッドゾーンの設定、感度曲線の設定が可能です。

アナログスティックと十字キーの入れ替えは、この「機能スワップ」で設定することができます。

【ジャイロセンサ設定】
ジャイロの設定ですね。※私は使用しないのでスルーします。すいません。

【バイブレーション設定】
振動設定ですね。あまり重要ではないです。

【スリープモード】
スリープする時間を設定します。

【ライト設定】
本体のライティングを設定します。
RGB設定で細かく好みに設定できますね。

【マクロ設定】
8つの追加ボタンは、ここで設定します。

【レポートレート】
ポーリングレートの設定です。無線でも1000Hz出ますね。

誤訳は多少ありますが、日本語に対応していて、とても使いやすいアプリになっていました。
注意点としてはiOS版ははApp Storeで提供されていますが、Android版はAPK配布です。それから、アプリの権限で位置情報へのアクセスを求められるので、気になる方はいるかもしれませんね。
早くPCソフトウェアの提供を開始してほしいですね。
スティックテスト
色々とテストをしてみます。
ポーリングレート

3000Hz超えちゃってますね。
遅延計測

スティックカーブ
3つのスティックモジュールの感度カーブを測ってみました。
【デフォルトのスティック】

【ALPSスティック】

【JS13 Pro】

どれも優秀です。あとは実際の使用感ですね。
リニア感度が使いやすいかどうかは別です。私の場合は、稼働の前半は低感度に落とした方がエイムが安定するので、アプリで感度をカーブを遅めに設定しています。
使用感レビュー
レビューにおける前提条件(私の重要視しているポイント)
コントローラーの評価についてですが、人によって重要視するポイントが異なると思います。私は、スティックの精度よりも、ボタンへのアクセスのし易さや、全体的な持ち易さといった、使用上の快適さを重視してレビューを行っています。
使用するゲームはFPS(APEX)です。※エンジョイ勢です。
デザイン
最初の方で述べたように、実際に手元で見ると悪くないです。むしろカッコいいと思います。確実に言えるのは、BLITZ2より圧倒的にカッコいいということです。
まぁ個人的には黒色があれば嬉しかったですけどね。
持ち心地・グリップ感など
抜群の持ちやすさです。
ショルダーボタンへのアクセスがかなり良いです。手の小さい私でも余裕で届くので、常用することができます。

通常持ちしたときに、ピッタリとショルダーボタンの上に人差し指が乗ります。
背面ですが、ドーム型のボタンがいい仕事をします。ドームの上に指を置きつつも、本体の背面に手を添えられるので、安定して持つことができますね。

両手ともに、どの追加ボタンにも指を添えておくことができるのが快適すぎますね。

色々と快適な持ち方を探していましたが、左手側のドーム型のボタンを外して使用するのもなかなか良かったです。

スティックがXbox配置なので、左手自体が若干上にズレますからね。こういうカスタマイズができるのも強みです。
スティック横にある▼ボタンですが、スティック操作時に意図せず触れるということはない配置になっています。(むしろ存在を忘れるくらい)


親指の腹では押しにくいので、常用するのは難しいですね。今のところ右スティック横のボタンは、センチネルのチャージ専用ボタンにしています。定型文を設定してもいいかもしれませんね。何か良いアイデアがあれば教えてください。
本体の項で、アナログスティックと十字キーの機能を入れ替えて、スティックのPS配置化できることを記述したのですが、これ実は結構メリットがあって、レレレの時の切り返しが早くなります。左右の入力がボタン化するので、最大値の入力までのロスがなくなるんですよね。
アナログスティックでは、左から右へ入力する時は、センター位置を経由する、つまり入力の中間点、センター位置付近の入力値ががなくなり、最短での入力が可能になるわけです。
アナログスティックのWASD化という表現が合っているかもしれませんね。

スティックについて
先ほど計測結果を貼りましたが、どのスティックも優秀です。
FPSで使用しての好みとしては、ALPS<標準TMRスティック<JS13 Proといった感じですね。ALPSも悪くはないのですが、私がホールエフェクトスティックに慣れすぎていて、中央付近の硬さに違和感を感じてしまいました。
ALPSのテンションが他のものより若干重めであったこともあり、エイム時の繊細な調整が難しく感じました。好みと慣れの問題ですし、設定で細かくカスタマイズすれば、何とでもなる気はします。
このコントローラーの素晴らしいところは、スティックモジュールが交換できるところにあります。TMRよりも耐久性が劣るALPSでも、問題が起こればモジュールだけ交換できるので、本体ごと買い替える必要がありません。
安心して長期利用ができますね。
ゲームでの使用感
まだ使用時間が短いのですが、現時点では全く問題ないです。というかかなり快適です。
高いポーリングレートについては、相変わらず私にはあまり違いを感じられませんでしたが、スティック精度が高いことや、グリップ感、ボタンへのアクセスが良いので、かなり快適に使用する事ができました。
▼射撃訓練場で練習している様子▼
スティックや確認やグリップ感を確かめながら、ただただ射撃練習している動画です。カメラに映るようにしているので、若干エイムに影響が出ていると思います。まぁ普段からエイムが良いわけでもありませんが。
まとめ
良かったポイント
- 標準搭載のTMRスティックの高い精度
- 追加ボタン8つ(背面4、ショルダー2、スティック横2)
- トリガーストップ(マウスクリック)
- ポーリングレート3000Hz
- モジュール交換式(JS13 ProとALPSが用意されている)
- サムスティックが交換可能
- 使いやすい設定アプリ
- スティックの疑似PS配置化
微妙だったポイント
- ※重要 技適未取得
- PCソフトウェアがまだ提供されていない
- ボタンの無効化ができない(対策はできる)
- 白モデルしかない
ということで、ZD Ultimate Legendのレビューをしてきましたが、
現時点の最強コントローラー
だと思います。
技適未取得であることが唯一の欠点です。
私はこれまでWolverine V3 TEをメインで使用していたのですが、こちらに乗り換えます。
スティック配置はXbox系ですが、擬似的にPS配置にもできますので、PS配置を求めている方もカバーしちゃう万能っぷりです。
スペック最強のコントローラーが約10000円ですよ。ヤバすぎでしょ。
間違いなくオススメのコントローラーです。
気になった方は是非チェックしてみてください。
追記(2025/08/28)
振動除去をしました。別記事になります。








