
今回はMOJHON(BIGBIGWON)の新作コントローラー「RAINBOW 3」のレビューになります。
MOJHON(BIGBIG WON)さんより商品提供を受けています。レビュー機会を頂きまして、ありがとうございます。
忖度なしの素直なレビューをしたいと思います。
結論から言いますと
BLITZ2よりオススメ
です。
Amazon.jpで取り扱いがあります。価格は約13000円。
Rainbowシリーズの最新作ということですが、私は初めてこのシリーズを触るので、前作との比較はできません。そこはご了承下さい。
では、どのようなコントローラーになっているのか、見ていきましょう。レッツゴー!
スペック
| 接続方法 | 有線/NearLink/Bluetooth |
| ポーリングレート | 2000Hz |
| バッテリー | 1000mAh |
| 対応プラットフォーム | WIN/NS1&2/iOS/Android |
| グリップ素材 | ラップアラウンドラバーコ |
| メインボタン | 16個フルマイクロスイッチ |
| 追加ボタン | 2つの背面ボタン・2つのトップボタン |
| スティック | MOJOHN静電容量式スティック |
| トリガー | ホール・マイクロスイッチ デュアルトリガー |
| 振動 | 双方向非対称 デュアルモーター |
| Switchスリープ解除 | 非対応 |
| Switch NFC | 非対応 |
| Switchネイティブモーション操作 | 対応 |
| クロスプラットフォームシミュレーション体験 | 対応 |
| ライト | 14個のRGBライトグループ |
| オンボードプロファイル | 4セット |
| APP | PC/スマートフォン |
| カラー | ウォームジェイドホワイト |
(公式サイトより引用)
開封と中身
箱


同梱物
本体、USBケーブル、交換用スティック、無線ドングル、交換用D-PAD、取扱説明書


スティックはデフォルトで付いているもの(最も低いもの)と、合わせて3種類。

本体
ツルテカな白色。実際ツルツルしています。光らせるためのデザインですが、正直ダサいです。それでもBLITZ2よりはだいぶマシです。

光るとこんな感じ。レインボー!

背面はラバー加工されていて、しっかりとしたグリップ感がありますね。
背面ボタンは2つ。トリガーストップも完備。

上部にはショルダーボタンが2つ。

細かいポイントですが、端子周辺が凹んでいないので、USBケーブルは色々と使えそうです。地味にいいポイントだと思います。こういうところが普段の使いやすさに繋がりますからね。

基本的なボタン類はすべてマウスクリックタイプ。

実は右スティック横にも追加ボタンがあります。
ZD Ultimate Legendにもありましたが、常用するのは難しいボタンです。

D-PADは交換するとこんな感じです。

ちなみに交換するときの、取り外し工具が付属していません。手で引き抜こうとすると結構硬いです。
そんなときはキーキャッププラーやキースイッチプラーを使うと便利です。私のようなキーボード沼に浸かっている方は、たくさん持っているはずです。

スティックのフリーク事情は、XBOX系もPS系もどちらも取り付け可能ですが、しっかり固定したい場合はXBOX系を使用するのが良いですね。


ソフトウェア
「BIGBIG WONアシスタント」はこちらからダウンロードできます。
イルミネーションの設定
ライティングをオフにしていても、USBを抜き差しすると、再度光り始めるというバグがあります。めちゃくちゃウザいです。ここは修正して欲しいですね。

スティックのデッドゾーンの設定

マイナスデッドゾーンの設定もできますね。デッドゾーンを消せないゲームで使用すると良いです。

ステップ精度を16に設定できるようになりましたね。

かなり繊細なスティック操作が可能になりますが、これが使いやすいかどうかは人それぞれですね。
ステップ精度を細かくしすぎると、エイムアシストが弱くなる傾向があります。PS5やXBOXの純正コントローラーのステップ精度は256らしいので、ゲーム側もそれらに合わせるようにエイムアシストを調整しているのかもしれませんね。
実際に使って行く中で、色々と設定を煮詰めて自分好みに調整すること大切です。
スティックテスト
Gameoadlaのツールを使用してテストをしておきます。
ポーリングレート
1937.98Hz出ていますね。スペック通りです。

遅延計測

スティックカーブ
若干ですが感度は低めですね。

使用感レビュー
レビューにおける前提条件(私の重要視しているポイント)
コントローラーの評価についてですが、人によって重要視するポイントが異なると思います。私は、スティックの精度よりも、ボタンへのアクセスのし易さや、全体的な持ち易さといった、使用上の快適さを重視してレビューを行っています。
デザイン
RAINBOWSという名前通り、RGBライティングが派手です。
正直眩しいのでオフを推奨します。オフにしておけば一般的なコントローラーとそこまで変わりません。とはいえ、ツルツルテカテカな表面はダサいですね。
「あー、モジョンしちゃってるよー」っと思いました。
持ち心地・グリップ感など
グリップ部が細身で、少し小さめなサイズということで、かなり持ちやすいです。
通常持ちした時の、各ボタンへのアクセスがしやすいのがいいですね。
自然とショルダーボタンの上に人差し指が乗るので、ショルダーボタンの常用が可能です。押しに行かなくていいので、使いやすいです。

背面ボタンは、普通持ちで自然と中指が上に乗ります。
ショルダーボタンと背面ボタンともに、ボタンの上に指を乗せておくことができるので、使い勝手はかなり良いですね。

小技ですが、クッションゴムを貼り付けると更に押しやすくなります。お試しあれ。
(直径6.4mmのクッションゴムがいい感じにフィットします。)

表面はツルテカなので、滑りそうに思われるかもしれませんが、背面のラバー加工はよく効くので、グリップ感は悪くないです。良いわけではありませんが、問題ないというレベルですね。
ですが、手汗をかきやすい方は滑るかもしれません。
トリガーストップについて
画像では分かりにくいかもしれませんが、オンにした場合のストロークが長いですね。大体2.2mmほど稼働幅があります。それから押し心地が良くないですね。グニャッとっした感覚が少しあります。

ここはちょっと気になりますね。
ちなみに、ABXYボタンについても同様に、ストロークが若干長いですね。
スティックについて
全く問題ないですね。
というか精度ということに関しては、過去一かもしれませんね。静電容量方式ということで、TMRスティックの上位互換という位置付けですし、かなり滑らかに動かすことができます。
これまでのTMRとは若干使い心地が異なりますが、すぐに慣れますね。
ソフトウェアで、ステップ精度を16というかなり細かく設定できるのも、この静電容量スティックのおかげなのでしょう。
スティックドリフトとは無縁です。
ゲームでの使用感
APEXで使用しました。
コントローラー自体の持ちやすさと、スティックの精度が高いことで、エイムはかなりしやすかったです。
下の画像は使用開始して1戦目チームデスマッチのリザルトです。相手がそこまで強くなかったので大したものではありませんが、違和感なく使用できたということ、すぐに慣れたということが伝われば良いかと思います。

使用した設定を書いておきます。
【コントローラー側】
ステップ精度256
ポーリングレート1000Hz
短径アルゴリズム、動的フィルタリング、アダプティブ校正 すべてオフ
感度カーブはデフォルト
【ゲーム内】
4-3リニア、スコープ感度は何も触っていません。
総評
小ぶりなサイズで持ちやすく、各追加ボタンへのアクセスもしやすい、スティック精度も抜群という、かなり使いやすいコントローラーに仕上がっていると思います。
現時点においてハイスペックというわけではありませんが、十分おすすめできます。今買うのなら同メーカーのBLITZ2よりもこちらでしょう。
現在のガチンコの競合機種としてはGameSirのG7 Proですかね。ほぼ同じ価格で似たような構成です。
気になるポイント
デザインがダサい
ある意味これはMojhonらしさなのかもしれません。ですが、無駄に光らせるのではなく、その分価格を抑える方が良いでしょうね。
開発段階で画像が出回っていたブラックモデルは何処へ...。
トリガーストップ・ABXYボタンのストロークの長さ
先程も触れましたが、トリガーストップをオンにした時の、2.2mmの稼働幅は少し大きいように感じますね。ABXYボタンも同様にストロークが長いです。
割高感
優れたスティック精度を備えていることは確かなのですが、約13000円という価格は、スペック的に割高に感じてしまいます。同価格帯で、ZD Ultimate LegendやKunpeng 70といった、最先端のスペックモリモリのコントローラーが買えますから。
先行発売しているG7 Proに価格を寄せた感じなんですかね。
ただ国内で安心して購入できて、技適の問題もクリアしていること、最新の静電容量スティックを搭載していると考えると、その価値はあるのかもしれません。考え方によりますね。
まぁ一昔前のコントローラー界隈を考えれば、十分買いやすい価格ではあります。いい時代になったものです。
振動除去
提供して頂いたものですが、有用なので振動除去しておきます。
背面の8つのプラスネジを外して、シェルを空けます。

背面側シェルはこのような状態です。

表面側シェルです。

グリップ部分に振動パックがあるので、コネクタを抜いてから取り外します。

両側の振動パックを取り外して、終了です。

作業自体は終了していますが、おまけです。Kailhのマイクロスイッチが採用されていますね。


振動除去の結果です。
ビフォー

アフター

45.5gの軽量化に成功しました。
まとめ
ということで、MOJHON(BIGBIG WON)「Rainbow 3」のレビューをしてきました。
良かったポイント
- 静電容量式スティックの精度の高さ
- ステップ精度が16に設定可能
- 持ちやすく慣れやすい形状
- 各種ボタンへのアクセス良好
微妙だったポイント
- 眩しすぎるデザイン(強制点灯バグあり)
- 表面のツルツル加工
- トリガーストップ・ABXYボタンのストロークの長さ
- コストパフォーマンスは悪いかも(セール次第)
私は背面に4つボタンが欲しいので、このコントローラーがメイン機種とはなりませんが、背面ボタンが2つで良いという方、スティック精度にとことんこだわりたい方におすすめのコントローラーです。
デザインを許容できるのであれば、購入して後悔はしないでしょう。個人的にはBLITZ 2よりもこちらがオススメです。
人それぞれコントローラーに求める機能や性能が違いますので、それによってコントローラーの評価は変わります。
個人的には次期GALEに静電容量スティックとショルダーボタンを搭載してくれると嬉しいところです。









