今回はRazerから発売中の「Wolverine V3 Touenament Edition」のレビューになります。
けっこう前に発売されてから、ずっと気になっていたのですが、やっと購入することができました。
全く案件ではありません。むしろ案件くださいRazerさん。
では早速ですが、結論を先に言っておきましょう。
これまでいくつかコントローラーのレビューをしてきましたが
これが最強
です。
もちろん人それぞれ、何を重視しているかによって"最強"という評価は変わってくるので「私にとって」という、枕詞がついていることは前提として押さえておいてくださいね。
Wolverine V3には2モデルありますが、どちらもAmazon.jpで購入することができます。
Proは34,000円程度、Tournament Editionはその半額の17,000円程度です。
それでは、詳細を見ていきたいと思います。
スペック
接続仕様
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有線接続
3 m USB C - USB A
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システム要件
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Xbox または PC (Windows® 11 64 ビット以降) インターネット接続 (Razer Controller アプリ使用時) |
Razer Chroma ライティング
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該当なし
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メカニカルアクションボタン
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Razer メカタクタイル アクションボタン
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マルチファンクションボタン
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4 つのマウスクリックバックパドル
2 つのクローグリップバンパー
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クイックコントロールパネル
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該当なし
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交換可能な方向キー
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該当なし
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交換可能な親指スティック
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ドリフト防止ホール効果アナログ親指スティック
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トリガーストップ
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2 ホール効果アナログトリガー、マウスクリックトリガー ストップ付き
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マイク入力
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はい
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オーディオ出力
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はい
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バッテリー持続時間
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該当なし
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構成アプリ
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はい
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アートワークのカスタマイズ
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該当なし
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キャリーケース
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該当なし
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サイズ
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長さ: 156.7 mm
幅: 105.7 mm
高さ: 65mm
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概算重量
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252 g
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(公式サイトより引用)
開封と中身
箱
Razerの箱はワクワクしますね。なんでですかね。
付属品
USBケーブル(3M)取扱説明書だけというシンプルパッケージ。
本体
17,000円で購入したという先入観・偏見、そして所有感で評価が上振れしている部分もあると思いますが、めちゃくちゃ質感が高く感じます。
Vader 4 Proの質感に近いと思います。
フルメカニカルボタンです。
どのボタンを押してもマウスクリックのような感覚があります。
背面は4つの追加ボタン(縦配置)
"マウスクリックバックパドル"が正式名称。パドルという名称ですが、ボタンタイプです。
トリガーストップも搭載。これもマウスクリックになります。
トリガーとバンパーの間に、ショルダーボタン。正式には"クローグリップバンパー"ですが、この記事では分かりやすく"ショルダーボタン"で表記します。
サムスティックは、シンプルですが、ガタツキもなく安定しています。フリークはXbox用のものが装着可能です。
重量
252.5gとまぁそれなりにズッシリ感はあります。
Vader 4 Proが270.5g
バッテリーパックの分、若干軽い感じですかね。
ソフトウェア
ダウンロード
ソフトウェアはMicrosoft Storeからダウンロードできます。
シンプルなソフトウェアなので、設定項目数は少なく、反応曲線を調整したり、トリガー感度を変更したりといった細かな調整機能はりません。マクロや連射設定もありません。
個人的には、ボタンマッピング、デッドゾーンの調整さえできればそれで十分です。
ソフトウェアを使用するためには、コントローラーをXboxモードにする必要があります。
いちいち切り替える必要があるので、何回も設定をやり直したいときは、これが結構めんどくさかったです。
ですが、一通りの設定が完了すれば、そこまでソフトウェアを起動する機会はないので、設定が煮詰まるまで我慢すれば大丈夫です。
ボタンマッピング
6つのカスタムボタンに、マッピングすることが可能です。その他のボタンへの再マッピングはできません。つまりL3R3の押し込みを無くすというような設定はできません。
私にはなんの問題もないですが、気になる人はいるかも知れませんね。
スティック設定
スティックに関して、「二重デッドゾーン防止」機能がよくわからなかったです。いわゆる"デジタルデッドゾーン"の設定だと思ったのですが...。オン・オフしながらPad Testerで確認ましたが、よくわかりませんでした。
わかる方、教えて下さい。
サーキュラリーモードは、外側のデッドゾーンを▢形か◯形か選択するものですね。標準で良いと思います。
デッドゾーン設定で0%にできますが、Pad Testerでは0.0002が消えませんでした。
私はスティックが敏感すぎるのは少し苦手なので、いつも最小のデッドゾーン入れるようにしているので全く問題がないですが、完全に0にしたいという方は気になるポイントかも知れませんね。
アップデートに関して
このソフトウェア内でアップデートが可能です。以前はできなかったようですが、現在はできるようになっています。
キャリブレーション機能について
Tournament Editionのみ非公式で実装されていたようですが、どうやら最新のファームウェアバージョンでは削除されてしまっているようです。
このキャリブレーションを実施して、動作しなくなったなどのトラブルもあったようです。
私の個体では、スティックに関して何の問題もなかったので良かったですが、ハズレを引いた場合はなかなか致命的ですね。なんとか今後のアップデートで対応してもらいたいところです。
ソフトウェア関連の完成度は高くない
Radditで良い指摘がありましたので乗せておきます。
(画像の引用元はこちらの投稿)
使用感レビュー
デザイン
高級感があり、所有感が満たされます。
カッコいいです。
持ちやすさ
何といっても 持ちやすさが抜群 です。
手が小さめの私が普通に握った状態がこれです。
追加ボタン全てに指が乗るという神配置
です。
BLITZ 2ではショルダーボタンに指が届きにくく、常用することが難しかったですが、このWolverine V3では、指が余裕で届きます。
画像から分かるように、Wolverine V3ではショルダーボタンの位置が外寄りに配置されていますね。押し安さが段違いです。
スティックへのアクセスも良いです。グリップ部分が短めで、山の角度が"なだらか"なので、親指を無理に伸ばすことなく、スティックへのアクセスがスムーズです。
Vader 4 Pro(下)とWolvaline V3(下)との比較
小さい手の私でも、すべての追加ボタンに指を起きつつ、スティック操作にも無理が出ないという、まさにエルゴノミクスな配置になっています。素晴らしい。
※漠然と手が小さいと言っても、伝わらないと思うので、恥ずかしいですが私の手のサイズを乗せておきます。
参考画像:私の手...ちっちゃ。恥ずっ。
他の方のレビューで、手が大きい人向けと評価されている方もおられましたが、全然そんなことはないですね。
むしろ
手の小さい人にしっかりとフィットするコントローラーになっている
と思います。
各種ボタン類の押し心地に関しては、過去触ってきたコントローラーの中で最も良いと感じました。
スティックについて
Vader 4 Proのようなスティックテンションの変更機能や、BLITZ 2のようなレギュレーター機能もありませんが、シンプルで高品質なスティックだと思います。
スティックテンションに関しては、ほんのわずかに重めですが、一般的な重さですし、正直慣れの問題だと思います。
ソフトウェアの項で述べましたが、私は最小のデッドゾーンを入れるようにしているので、完全にデッドゾーンを取り除くことができない仕様であることは、特に問題に感じていません。
ゲームでの使用感
FPS(APEX)での仕様でしたが、めちゃくちゃ使いやすかったです。カスタムボタンが6つもあるので、右手親指から指を離すことなく、スムーズな視点操作・エイムが可能でした。
特にショルダーボタンへのアクセスが簡単なので、無理せずに常用することが可能でした。戦術アビリティやグレネードなどを設定すると便利でしたね。このあたりは今後変更しながら、より良いボタン配置を考えていきたいところです。
私が求めていたもの
ホールエフェクトスティックやトリガーストップ、ポーリングレート1000Hz以上という現在のトレンドを押さえているのが前提です。その上に
・縦配置の背面ボタン
・背面ボタンはパドル式ではなくボタン式
・常用できるショルダーボタン
・何よりコンパクトで持ちやすいこと
まさにこれを叶えてくれたのがWolverine V3なのです。
私はBLITZ 2のレビューをして痛感しました。
どれだけスペックが高くて優秀だとしても、身体に合っていなければ、本来の性能を発揮させてあげることができないということを。
何より持ちやすさ、快適さこそ正義なんだと。
ランキング
ということで、コントローラーランキングに動きがありました。あくまで私的なランキングなので、お怒りにならないでくださいね。
1位 Wolverine V3 Tournament Edition (約17,000円)
とにかく持ちやすさNo1。ソフトウェア関連に弱点があるものの追加ボタン6つは唯一無二。質感も良い。
2位 Flydigi Vader 4 Pro(約9,000円)
総合力ではNo1。弱点らしい弱点がない。
3位 BIGBIG WON GALE HALL (約8,000円)
振動除去をすれば、179.4gという圧倒的軽さに。今でも最前線を走れる。
4位 Gulikit KK3 MAX (約10,000円)
重量はそれなりにあるものの、コンパクトで持ちやすい。パドル式を使いたいならこれ。
5位 BIGBIG WON BLITZ 2 (約10,000円)
スペック的には最強だが、カスタムボタンが押しにくい。あとダサい。
※別記事でまとめるかもしれません。
まとめ
ということで、今回、現時点での最強のコントローラーに出会ってしまいました。
この記事の冒頭に述べたように、人それぞれに重要視するポイントは異なりますので、何をもって最強とするかは異なります。スティック精度を重視する方、ソフトウェアを重視する方などいろいろですね。
その中でも私と同じように、持ちやすさ、快適さを重視している方にオススメできるコントローラーになっていると思います。
価格面では、最近の中華系コントローラーのコスパの良さと比較すると、17,000円という価格は高く感じます。実際、私も少し躊躇してましたからね。
ですが、筐体の質感や性能、そしてRazerブランドということから考えると、十分にその価値がありますし、むしろ比較的手が出しやすい価格に設定されていると思います。
激推しできるコントローラーなので、気になっている方は是非チェックしてみてください。