
今回はLofree Flow(無印)のレビューになります。
以前Lofree Flow Liteをレビューしましたが、あまり良い評価にはなりませんでしたので、上位版(?)であるFlow(無印)が気になっていたんですよね。
Lofree Flow Liteのレビュー記事はこちらです。
Flow無印は、Amazon.jpにおいて、29000円ほど(通常)で販売されている、高級キーボードです。今回は、AliExpressでかなり安く購入することができました。
16,126円なり。

▼画像はAliExpressリンク▼
Liteの上位版ですので、期待していたのですが
正直、これも「期待外れ」でした。
Liteに引き続き辛口のレビューになってしまいました。
個人的な嗜好によるところですので、気分を悪くしないでくださいね。
ということで、サクッと詳細を見ていきましょう。
開封と中身
箱

付属品
USBケーブル、取扱説明書のみ
(予備スイッチをつけておいて欲しいですね。)

本体
高級感があります。

背面です。

しっかりと技適マークが印字されています。

スタンドが特徴的ですね。

サイドにはLofreeのロゴ。金色が良いアクセントになっています。

キーボード上部には、USB接続部、接続方法切替スイッチ。

んー見た目はかなりいいです。ただただカッコいい。

キーキャップの品質もよく、厚みは1.4mmあります。


キースイッチはKailh製のPhantom(タクタイル)が採用されています。


ソフトウェア
ソフトウェアはなく、キーマップを変更することができません。
これは人によっては、けっこう致命的かもしれませんね。
私はCaps Lockの位置にCtrlさえ配置できればなんとでもなるので、そこまで大きな問題ではありませんでしたが、不便さは感じますね。
この際に、PowerToysのKeyboard ManagerでCaps LockをCtrlに置き換えておくことにしました。
キーマッピングについてですが、、私は色々なキーボードを楽しみたいので、最低限の変更のみで運用することを基本にしています。
一つのキーボードに対して、徹底したカスタマイズをしてしまうと、他のキーボードが使えなくなってしまうので、嫌なんですよね。
あと、キーマッピングを考え始めると、なんとなく手段と目的が逆転するような感覚があったことも理由にあります。
効率ばかりを考えすぎると、かえって不便になるという感じですね。
使用感レビュー
デザイン
文句なしに良いです。
Flow(無印)の魅力は、まさにこのデザインにあります。高級感があり所有感が満たされますね。カッコいいので、デスクに置いておきたくなります。
打鍵感・打鍵音
トータルトラベルが比較的短いロープロファイルであるからこそ、タクタイル軸のPhantomがいい方向に作用していると思います。タクタイルのスコンッと底へ落ちる感覚と、指へのフィードバックが気持ちいいです。
打鍵音に関しては、コトコトとカタカタの中間のような音が気持ちいいですね。
良い打鍵感・打鍵音ですが、これが最高の打鍵感・打鍵音かというと、そこまでではないと思います。「ロープロファイルとして」という枕詞は必要でしょう。
▼打鍵音を収録しています▼
せっかくなので、Liteに装着されていたSpecterをつけてみました。
▼打鍵音を収録しています▼
タクタイルのPhantomもそれなりに良かったのですが、Specterはかなりいいですね。Liteに装着していたときは、ペチペチとした音でチープな印象を受けていたのですが、Flow(無印)ではそういったことは感じませんでした。
アルミ筐体であることで、そもそもの私の評価が上振れている面もあるかもしれませんが、Liteに搭載していた時よりも打鍵音が良いと思います。音量とコトコト感が増している印象です。
総評
「キーマッピングはできない、接続方法は有線とBluetoothのみだが、(枕詞:ロープロファイルとして)なかなか良い打鍵感・打鍵音で、めちゃくちゃカッコいい高級ロープロファイルキーボード」
という評価をしています。
もっとシンプルに言うとデザイン特化キーボードといったところですね。
このデザイン特化キーボードに30,000円近くを払えるかどうか....。
んーどう考えても割高です。
私は約16000円で購入できたので良かったですが(それでも高いと感じる)、これから定価での購入はおすすめできませんね。Liteのレビューでも書きましたが、Lofreeのブランディング戦略にハメられています。
ロープロファイルメカニカルキーボードのまだ浅い歴史を考えれば、このFlow(無印)が登場した当初は革命的だったのかもしれませんが、今は他にも選択肢が増えていますからね。
Lofree Liteと比較(どっちがいい??)
結論から言うと
Flow(無印)が良い です。
カッコいいというだけの理由です。
細かく言えば
・デスクに置いておきたいのはFlow(無印)
・実用的なのはFlow Lite
Liteはソフトウェアに対応しているので、キーマッピングが可能ですし、2.4Ghzの無線接続も可能ですので、機能的な面でいえば完全にLiteの方が優れています。
ですが、どうしてもチープさを感じてしまいます。ロータリーエンコーダを搭載したことによって、筐体の上下幅が広くなり、ベゼルのプラスチック感を強く感じてしまいます。結果としてそれが全体としてのチープさに繋がっています。
打鍵音に関しては、正直言ってFlow(無印)もLiteもそこまで大きく変わらない印象です。アルミ筐体と樹脂筐体という違いがあるので、Flow(無印)の方が良いだろうとは思っていたのですが、その差はそこまで大きくはありませんでした。
※ただ、Flow(無印)にSpecterrを搭載したバージョンは、なかなか良かった。
ここまで見ると、どう考えてもLiteが良さそうに思われるでしょう。でもLiteを使用していて、やっぱりどうしても満足感が得られないんですよね。「あえてこのチープで、それなりの打鍵感のキーボードを使う必要があるのか」と。
対してFlow(無印)は、使用しているときの満足感がかなり高いです。
で、この満足度を得るために約30,000円を支払えるか、という話に戻ってくるわけですが...先程述べたように割高ですね。
私の最終的な結論は、
Flow(無印)もLiteもどちらも、そこそこに良いが大絶賛されるほど良いキーボードではない
という評価となりました。
まとめ
ということで、今回はLofree Flow(無印)のレビューをしてきました。
良かったポイント
- 高級感のあるデザイン
- 気持ちの良い打鍵感・打鍵音
- 技適取得済み
微妙だったポイント
- キーマップの変更ができない
- コスパがかなり悪い
Flow(無印)を触ってみて、Liteの良さが分かりました。Flow(無印)に欲しかった機能が、Liteで追加されているということで、Liteの評価が相対的に上昇したと言ったほうが良いかもしれませんね。
でも、それならFlow V2として機能を改善したモデルを発売しても良かったのでは?と思わずにはいられません。
「こっちにはあるのにあっちにはない」「あっちにはあるけどこっちにはない」という、両機種がともに中途半端な機種になってしまっているように感じました。
個人的には、Flow(無印)とLiteをお得に購入することができましたので、大きなダメージはなく、それなりに納得できています。
ロープロファイルメカニカルキーボードはまだまだ進化の途中ですし、スイッチの規格すら定まっていません。まだまだ未成熟な製品群ですので、今後の進化に注目していきたいですね。







