
今回は、Lofreeのロープロファイルキーボードの新作「Flow2」のレビューになります。
Lofreeさんから商品提供を受けています。先行レビューの機会を頂きありがとうございます。忖度なしのレビューをしたいと思います。
www.lofree.co
7/9まで、$1を事前前払いすることで、クラウドファウンディング開始後VIP価格で購入できるという予約キャンペーンが実施されています。
Reserve Flow 2 for $1 - Lock VIP Benefits
※この事前予約をしておけば、クラウドファウンディング終了時まで確実に最安価格で購入できるようになります。Super Early Bird(数量限定)で同じ価格でプレッジできるので、開幕ダッシュができる方は予約なしでも大丈夫です。
KickStarterでのクラウドファウンディングが開始されています。(7/10~)
Flow 2,the Smoothest Keyboard: Evolved, Redefined, Unleashed by Lofree — Kickstarter
<価格表>
| <Model> | VIP Club | Super Early Bird | MSRP(定価) |
| 68key | $89 | $89 | $189 |
| 84key | $99 | $99 | $199 |
| 100key | $109 | $109 | $209 |
この表を見るとわかりますが、定価の半額以下で購入できるので、欲しい方はクラウドファウンディングで買うことをオススメします。
それでは、Flow2の詳細を見ていくことにします。
レッツゴー!
開封と中身
68Key(スペースグレイ)と84key(シルバー)の2つのサンプル製品を提供して頂きました。
箱


付属品
Type-Cケーブル(L字型)、USBドングル、交換用キーキャップ、取扱説明書


本体
68keyも84keyも横幅は同じです。

背面はシンプルですが、角度調整スタンドがあります。

電源スイッチはスタンドの下に隠れています。

表面右側にはタッチセンサーとUSB端子があります。


キースイッチはそれぞれSufer(Linear)とPULSE(Tactile)です。




キーキャップは初代Flowから形状が変わっていますね。
「シリンドリカル」という形状らしいですね。正式名称を初めて知りました。
黒の方はライティングがなければ印字が見にくいです。ですがそれはそれで無刻印のように見えるので悪くはないです。

キーキャップの厚みは1.1mmです。少し薄いですね。

ソフトウェア
QMK/VIAに対応してるので、柔軟なキーマッピングが可能です。
JSONファイルですが、現在はダウンロードページはありません。
レイヤー0~2はMac、3~5はWindowです。

Mod Tapにしっかりと対応しているので、そこを重要視している方にとって朗報ですね。
初代Flow、Flow Lite、Edgeと比較(サイズ)
並べて見ると、どれも個性的でそれぞれに違った魅力がありますね。クセがあるとも言えますが。

使用感レビュー
デザイン
デザインに関してですが、全体的に洗練されていてシンプルにカッコいいです。シャープでクールな印象です。
タッチ操作機構を導入したことによって、右側に大きなベゼルがあるので、そこは賛否が分けれるポイントです。ですが右側に"余白"があることで、全体としてのコンパクトでありつつも窮屈感を感じさせにくく、ある意味"ゆとり"のような優雅な雰囲気を作り出していると思います。
デザインとしては素晴らしいのではないでしょうか。
初代Flowから影響を受け、色んなメーカーが似たようなモデルが販売している中、しっかりとオリジナリティを主張してきたと思います。
このデザインが実際に使いやすいかどうかについてはまた別問題です。
Flow2はデザイン性を重視しているが故に、実用性の部分に弊害が生まれています。どう考えても右側ベゼルは広すぎで、マウスの操作スペースを奪っていますし、右手の移動距離が増えてしまいます。
USB端子の位置に関しても変な位置だとは思うのですが、これはおそらく、大半のユーザーが無線利用していたことが影響していると推測しています。
Flow2は無線利用することを前提にしている設計で、有線接続は充電用や設定用という位置付けと考えれば、使用頻度の低い端子を目立たない位置にすることは、それなりに納得できるところではあります。
ただ、そうであっても何故左側に配置しなかったのでしょうか。色々と理由を考えてみたものの、全く思いつきませんでした。MacbookのUSB端子も左側ですし、尊師スタイルで有線接続するにしても効率が悪すぎますね。
右側に設置するのであれば、サイドに配置されたタッチセンサーを、その余白に設置したり、小型液晶をつけたりといった、何らかの実用性のある機能を搭載するべきでしたね。
▼こういう感じなら良かった▼

Flow2の有線接続にはL字のUSB-C変換アダプタが使いやすかったです。
機能性
QMK/VIAに対応し、柔軟なキーマッピングができるのは良いですね。初代Flowでは致命的な弱点でしたので、嬉しいポイントです。
タッチセンサーについては、実用性は低いです。先ほど少しだけ触れましたが、位置が悪いです。持ち上げたときに意図せず触れてしまいます。その上、できることも少ないです。音量調整と光量調整のみ。せめてスクロール機能はできて欲しかったですね。
補足情報としては、製品版ではタッチセンサー機能をオフにできるようです。ファームウェアでの修正ではなく、内部のハードウェア構成の変更が必要とのことなので、私が試しているサンプル製品は対応できないようです。
今回のFLow2は機能性よりもデザインを重視した設計であることは明らかですね。
打鍵感・打鍵音
まず初めに言いましょう。打鍵感は良いですが、打鍵音はそこまで良くないです。
PULSEもSuferaもカタカタ系の音で、初代Flowとは全く方向性が違う打鍵音ですね。Kailh製のキースイッチですが、Gateron製のキースイッチの音に似ています。
Kailhらしい質の高さはあるものの、音に関しては、軽いというか深みがないというか・・・表現が難しいですね。カチャカチャ感はかなり抑えられていますが、若干のチープさを感じてしまいました。
Flow2に採用されているキーキャップの薄さも、影響していますね。
打鍵音の傾向が似ているのは、以前レビューしたEPOMAKERのLuma84です。

Gateron Red Switchが採用されていたキーボードなんですが、音の傾向は同じです。
Flow2の打鍵音は、Luma84の打鍵音からノイズを除去して上品した感じですね。
▼比較動画▼
一応、それぞれのキースイッチについても簡単に記載しておきます。
68key PULSE Switch (Tactile)
タクタイル感はかなり弱めで、リニアを好む方でも、そこまで違和感なく使用できると思いますね。若干ですが摩擦音が聞こえるので、神経質な方は気になるかもしれません。私は結構気になった派です。
サンプル品における個体差があるかもしれません。
▼打鍵音を収録しています▼
84key Surfer Switch(Linear)
こちらも傾向としてはカタカタ系ですが、PULSEと異なりかなり滑らかに感じます。快適なタイピングができますね。押下圧は同じなのですが、何故かPULSEよりも軽く感じました。私はPULSEよりもこちらの方が好みです。
打鍵音の改善①
68key Void Switch(Silent Linear)
サイレントスイッチのVoidを提供していただきましたので、交換してみました。



新作キースイッチの中では、このVoidスイッチが一番良いです。
底打ち感が自然で、ブニュっとした感覚は一切なく、打ち心地がかなり良いと思います。サイレントスイッチとしても、静音具合がかなり優れていて、嫌なノイズが全く無く、静寂を作り出します。
▼打鍵音を収録しています▼
Flow LiteやLuma84も、サイレントスイッチに交換することで、打鍵感が向上しかなり高い満足感を得られましたし、ロープロファイルキーボードにはサイレントスイッチが最も適切なキースイッチなのかもしれません。
なぜ、サイレントスイッチに交換すると打鍵感が良くなるのだろう?と疑問に思っていましたが、キースイッチを分解してみて、その答えがわかりました。
Voidスイッチを分解してみるとこうなります↓

ステムについているこの小さなゴムがポイントです。

このゴムがハウジングとの接触時にクッションとなり、静音化されているわけです。つまり通常のキースイッチよりもクッション性が高いということですね。
↓(比較用:PULSEを分解した様子)

ロープロファイルキーボードは薄型キーボードであるため、ガスケットマウント機構を搭載しても、高いクッション性を確保しにくいです。
「クッション性があるサイレントスイッチに交換することで、打鍵時の指へのフィードバックが柔らかくなり、打鍵感が良くなったと感じる」というのが答えになります。
うーん、案外分解しなくても、ちゃんと考えれば分かるようなことでしたね。ふふっ。
と少し話は寄り道しましたが
今回、KickstarterでFlow2を買うのであれば、このVoidスイッチ選べるシルバーモデルがおすすめです。
スペースグレイモデルと共に、Voidスイッチを追加購入するというのもありです。
または、LEDディフューザーはありませんし各種スペックも異なりますが、Deep Sea Silent miniを別途購入するのもアリかもしれません。
一応交換して試してみました。

▼打鍵音を収録してます▼
<画像はAliExpressリンク>
打鍵音の改善②
サイレントスイッチがオススメだと書きましたが、やはり心地良い打鍵音も聞きたいですよね。Flow2からは高いポテンシャルを感じますから。
ということで、実験的にFlow Liteに搭載していたSpecterに交換してみたところ・・・かなり良い打鍵音になりました。

これまでの初代FlowやFlow Liteのようなコトコト感を感じることができます。
カタカタ系になってしまったFlow2の打鍵音にガッカリしていた方にとって、これは朗報ではないでしょうか。
Specterは単体で買うと結構高いので、Flow Liteをお持ちの方は試してみてください。
Specter Low-profile POM Switches | Lofree
▼打鍵音を収録しています▼
キースイッチの違いが出やすいキーボードになっていると思うので、色々と試してみてもいいですね。
そして、今後このセットにCerakeyを乗せることをとても楽しみにしています。
Lofreeの課題
今回のFlow2からLofreeの課題が見えました。
LofreeはAppleの影響を大きく受けているのでしょう。今回のFlow2のデザインからもそれがよくわかります。シンプルでかつエレガントなデザインになっています。
しかしAppleの凄さは、デザインと使い勝手が両立する「機能美」にあります。デサイン性が高いだけでなく、それが使いやすさと一体化しているのです。
今回のFlow2のタッチセンサーの搭載などは、ある意味Lofreeのチャレンジ的な要素もあったのではないでしょうか。
今後もLofreeには「機能美」を追求した製品開発を続けてもらいたいですね。
まとめ
良かったポイントと微妙だったポイントをまとめておきます。
良かったポイント
- 所有欲を満たす高級感
- 高いアルミの質感
- 心地よい打鍵感
- QMK/VIAに対応
- 技適取得予定
- クラウドファンディングでの特別価格
微妙だったポイント
- 打鍵音が若干チープ
- 右側ベゼルの大きさ
- USB端子の位置が悪い
- 電源スイッチの位置が悪い
- キーキャップが薄い
- 本体カラーとキースイッチを自由に選択できない
- クラウドファンディング終了後の価格が高い
今回のFlow2ですが、やはりそのデザインに拘りすぎたことによるマイナス面が明らかなので、賛否が分かれるでしょうね。
ですが、個人的には
かなり気に入ってます
決して提供を受けて忖度しているわけではありません。
先ほどまとめた通り、微妙なポイントや改善すべきところは多くあると思いますが、質感そしてデザインは秀逸です。特にアルミの質感に関しては、他のキーボードとはレベルが違いますね。
打鍵感に関しては結局は好みによるところですし、キースイッチの特徴を反映させやすい筐体なので、キースイッチを変更することで自分好みに仕上げることも可能です。
オススメかどうかでいうと、もちろんオススメです。
ただし「クラウドファウンディングでの価格であれば」という条件はつきます。
クラウドファウンディングが終了し、定価販売となった場合は、おそらく先程の微妙なポイントが気になってしまい、割高に感じるでしょう。
キーボードは、結局どんな安いモデルでも、文字を打つことはできます。そんな中高価なメカニカルキーボードを選択する理由は、デザインの良さや打鍵音の良さといった本来の「文字を打つ機能」以外にある「快適さ」や「満足度」などの付加価値ではないでしょうか。
今回のFlow2には、所有したいと思わせる魅力が詰まっているキーボードだと思います。
気になる方は事前予約もしくは、7月10日のクラウドファウンディング開始直後に突撃しましょう!








