
今回はLofree Edgeのレビューになります。
Lofreeさんから商品提供を受けています。レビュー機会を頂きありがとうございます。忖度なしのレビューをしたいと思います。
www.lofree.co
Flow、Flow LiteとLofreeのキーボードを順番に触ってきまして、個人的に最も気になっていたのがこのEdgeです。
Amazon.jpで取り扱いされています。(セール時の購入がおすすめ。)
もちろんLofree公式サイトでも購入可能です。
Edge Low-profile Mechanical Keyboard
Lofreeが展開するロープロファイルキーボードにおいて最も高額な製品ということで打鍵感や打鍵音を実際に試してみたかったんですよね。
今のところ、デザイン、機能、打鍵感・打鍵音において、Flow Liteが最もバランスの良いロープロファイルキーボードだと思っているのですが、果たしてEdgeはどうなのでしょうか。
すでに発売してから1年を経過していて、色々な方々がレビューされていますので、今更な感じはあるのですが、実際に使ってみた感想などを率直に書いてみたいと思います。
それでは、レッツゴー。
スペック
公式サイトより引用
| Specification |
Number of Keys: 84 (75%) Type Angle: 3° or 6° Switch: Kailh POM Switch 2.0 Switch Type: Low-profile Number of Multifunction Keys: 16 Hot-swappable Support: No Backlight: White |
| Size and weight |
Dimensions: 318mm x 154mm x 15mm Weight: 1.07 lbs (485g) |
| Material |
Top Case: 3K Twill Weave Carbon Fiber Keycaps: Dye-sublimated PBT Bottom Case: Magnesium Alloy Stem: Full POM |
| Connectivity |
Connection Mode: Bluetooth 5.3 & USB-C Wired BT Name: EDGE84@Lofree Wireless Range: 15 Meters Connected devices: up to 3 Compatible system: Windows, Android, macOS, iPadOS, iOS |
| Power |
Battery Capacity: 2,000mAh Working Time (All lights on): Up to 10 hours Working Time (All lights off): Up to 130 hours Charging Time: 3 hours |
開封と中身
箱
高級感ありますね。

付属品
USBケーブル、交換用キーキャップ、取り扱い説明書等

USBケーブルにはLofreeのロゴが入っています。こういう細かな部分って大事ですよね。

カーボン製のキーボードスタンドも同封されています。

裏面の組み立て方法通りに組み立てると

こうなります。

本体
引き締まったブラックカラー。下側のベゼルが大きいのが特徴的です。



マグネシウム合金を採用した背面は、Apple製品を意識したようなデザインです。
角度によって見え隠れするLofreeのロゴがいい感じですね。

技適マークが印字されているので、安心して無線での利用が可能です。

角度調整は可能で、1段階のスタンドがあります。


横から見ると、薄さが際立っていますね。

Flow(無印)と比較してもかなり薄いことが分かります。

サイズ感の比較になります。

キーキャップの品質も良いですね。厚みは1.0mm。


キースイッチはEdge専用に設計されたKailh製のスイッチになっています。

ソフトウェア
「Lofree Configuration」を使用します。
以下のページの最下部からダウンロード可能です。
Edge Low-profile Mechanical Keyboard

一応キーマッピングやマクロ設定などの詳細設定を行うことができますが、使いやすくはないです。

使用感レビュー
デザイン
超薄型デザインがカッコいいです。
筐体の大きさ(上下左右幅)の割にかなり軽いので、持った瞬間「うぉっ!軽っ!」と驚きました。
FlowやFlow Liteでは丸みを帯びたキーキャップでしたが、このEdgeには角張ったキーキャップが採用されていて、名前のような尖った印象、シャープでスタイリッシュな印象を受けます。
ただネジがむき出しになっているところだけ微妙ですね。

機能
ソフトウェアでのキーマッピング変更に対応していることが良いです。Flow(無印)はキーマッピングができないという致命的な弱点がありました。
キーマッピング変更機能は基本的な機能ですし、多くのキーボードが持ち合わせている機能ですから、むしろなぜFlow(無印)がそんな不完全で発売されたのか、疑問しか残りません。
(⇒これはFlow 2で解決してくれるはず!)
打鍵感・打鍵音
なかなか良いです。個人的にはFlow Lite(Specter)よりも好きです。
40±10gfの重さと、2.4mmという短めのストロークとのバランスが良いので、タイピングがかなり快適です。滑らかですし、指をすべらせるようにタイピングする方には向いているかもしれません。
Flow Liteと同様にペチペチとした底打ち感は若干感じるものの、嫌な印象はないです。これはキースイッチの短いストローク、軽い押下圧と滑らかさがそう感じさせるのでしょう。
かなり薄いのでクッション感は弱めですが、スタンドを立てて、デスクマットの反発力を利用すると、全体的なクッション感が向上するので、そういう目的でスタンドを使うのはアリですね。
打鍵音に関しては、静音性が高く静かめです。控えめという表現が正しいかもしれません。静音でありつつも、カタコトと心地よい音だと思います。
▼打鍵音を収録しています▼
良い打鍵感・打鍵音ではありますが、最高の打鍵感かと言われれば、そこまでではないです。しかしながら、この薄くて軽いキーボードを、ここまでの打鍵感に仕上げてきたのは、シンプルに凄いことだと思います。
感覚的にですが、メカニカルキーボードというよりも、ノートPCのパンタグラフ式に近いですね。なので、普段からノートPCを利用している方は違和感なく使用できると思います。
気になるポイント
接続方式
有線とBluetoothだけなので、できれば2.4Ghz接続が欲しかったですね。Bluetooth接続よりも接続安定性が欲しいところです。
ベゼルのデザイン
下側ベゼルの大きさは賛否が分かれるポイントでしょうね。バッテリーが搭載されているようなので、本体の薄さとのトレードオフといったところでしょう。
パームレストとして活用するには少し短いですし、若干ですが手首に角が刺さるのが気になりました。そういう意味の「Edge=角」は不要ですね。
できれば上側や横幅が大きいほうが良かったですね。そうすれば、追加のキーなどを設定し、もっとベゼルの有効活用ができたと思いますから。
キーバックライト
上側から見るとライティングがよく分かるのですが、下側から見ると全くライティングが分かりません。


個人的に、ライティングに拘りはありませんが、どうせ光るのであれば、ちゃんと光って欲しいとは思います。
せめてキーキャップをシャインスルータイプにしておいて欲しかったですね。
ホットスワップ非対応
いろんなスイッチを試してみたかったですね。ここは薄さに拘り抜いたコンセプトによる犠牲ですね。
しかし逆に言えば、完成されたキーボードとして、追加投資が不要であることがメリットなのかもしれませんね。
ソフトウェアが使いにくい
Flow(無印)を考えると、キーマッピングができるだけでありがたいことですが、もっと使いやすいソフトウェアにして欲しいですね。
Flow LiteはKey Mapperという別のソフトウェアになっていますし、なぜ同じソフトウェアにしないのか疑問です。
QMK/VIAに対応させて欲しいところです。
価格が高め
セール時には33,000円ほどになりますが、やはりそれでも高価なことに変わりはありません。クラウドファンディングで$129という価格で購入できたことを考えると、現在では気軽には買えないですね。
ただ薄型軽量で唯一無二のこのデザインが好きなのであれば、その価値は十分にあるでしょう。
Lofreeはキーボード全体としてのトータルコーディネートがめちゃくちゃ上手いと思います。
65%配列が欲しい
これは完全に個人的な希望ですね。
Lofreeが展開しているロープロファイルキーボードは、すべて75%配列のキーボードですから。
まとめ
今回はLofree Edgeのレビューをしてきました。
良かったポイント
- 薄型軽量のスタイリッシュデザイン
- カーボンによる高い剛性
- 心地よい打鍵感・打鍵音
- 静かな打鍵音
微妙だったポイント
- 高めの価格設定
- ホットスワップ非対応
- 2.4Ghz接続非対応
- VIA非対応
Lofreeというメーカーには独自の世界観があり、製品のトータルコーディネートが優れたメーカーだと思います。今回レビューしたEdgeはまさにそのLofreeの世界観が表現された唯一無二のキーボードになっていると思います。
正直言って、高めの価格設定の割には、機能的に微妙な点が多すぎるのも事実ではあります。しかしLofreeの世界観、高いデザイン性を買うという目的であれば、高い満足感を得られるはずです。
キーボードを買うというより、「Edge」というキーボード作品を買うというイメージですね。
シンプルに
「見た目が好きならオススメ」
ということに尽きるでしょう。
デスクに置いていて、高い満足感を感じられるキーボードだと思います。
機能を求める方には、Flow Liteがオススメです。






